どんなに備えをしても、どんなに心を砕いても、
思うにまかせないことがあるのだと改めて知らされた2011年。
それでも、“生きるっておもしろい”のだと、こわばりながらも僕は思う。
そのこわばりを解きながら、おきらくに笑いながら、
たまさか揺り戻しにおろおろしながら、遠くまで歩いてゆくのだ。
たのしい言葉、わきたつ言葉を、主な生業にしながら。

20120101 桑原永江